「嫌いな勉強、何のためにするの?」「人はなぜ勉強するの?」
という永遠のテーマを、オリエンタルラジオの中田さんが『しくじり先生』にて解説していたのでまとめました。
古代ギリシャの数学者・ピタゴラスのストーリーをもとに解説しています。
以下、まとめ。
ピタゴラス 数学の定理に隠された驚きの人生
ピタゴラスは宗教団体の教祖だった!…万能の天才は、なぜ教祖になったのか?
若いころから政治に関わり、相方ポリュクラテスと政治改革に成功
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ポリュクラテスが独裁者になる予感から、一人で放浪の旅へ出る
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エジプトへ移り、18歳から20年間、エジプト言語を習得し幾何学を学ぶ
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エジプトで認められて神殿の奥地で秘儀(秘密の学問)を学ぶ。
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様々な国を周り、故郷へ戻る
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ポリュクラテスは独裁者になり、周囲の国々を侵略していた…。
そこから移り住んだイタリア・クロトンで、ピタゴラスの才能が開花する!
演説で2000人を虜に。演説直後にピタゴラス専用ステージを建設。ステージの近くに住む人が現れ、街ができた(メガレ・ヘラス)。周りの都市の権力者も話を聞きに来る、ピタゴラスのアドバイスが法律になるなど、絶大な力を発揮する。
ピタゴラスが起こした4つの奇跡とは?
そこでピタゴラスは奇跡を起こし始める。
その奇跡とは…
1、予言 「あの船は死体を積んであなた方の前に現れるだろう…」→実際に死体が入っていた。
2、瞬間移動 同時に遠く離れた場所での目撃情報。
3、神様に挨拶をされた。 「ごきげんよう!ピタゴラス!」
4、太ももが金で出来ていた。
というエピソードが残っている。
オリラジ中田が4つの奇跡を解説
その4つの奇跡を、2500年の時を経て解説すると…
1、予言→ピタゴラスは乗組員の表情を見て感染症の診察をしたことから死者がいると予測。(医学)
2、瞬間移動→複数の街に邸宅を持っていたピタゴラス。隠し通路や裏口があったのでは?(建築学)
3、神からの挨拶→やまびこ(山彦)。音の反響を大きくする立地を知っていただけでは?ピタゴラスは世界最古の音階を発見した人物である。(音響学)
4、太ももが金→エジプト・ピラミッドの中には金の装飾をしたものが存在。人々が知らない金をピタゴラスは知っていた。(化学)
4つの奇跡は、総称して、科学である!
20年の学びの旅、どこでしくじった?
60歳でピタゴラス教団を設立。
「この世はきれいな数字で表すことができる(=整数)。0,1=10分の1.数学的にこの世は美しい!」
と、断言。
5年間の面接期間と厳しい入団検査を経て、信者300人と共に研究し、ついにピタゴラスの定理を発見!
名声は絶頂に至った…。
しかし、皮肉にもこのピタゴラスの定理が教団を追い詰めていくことに。
ピタゴラスの定理1:1:ルート2は、整数の比率で表せない!(後にルートと名付けられた)
この世は全て整数で表せるって言ったのに…。そして、ルート2の存在は教団最大の秘密となる。
そんな中、恋愛禁止という教団のルールを破り、弟子の女性と結婚したピタゴラス。
教団内に亀裂が入り、信者の一人が教団施設を脱走して、教団の秘密(ルート2の存在)をばらしてしまう…。
ピタゴラスがその弟子を溺死させたことから、信者から家に火を放たれ、豆畑まで追い詰められる。皮肉にも、地獄の象徴である豆畑の前で、追手に喉を切られてピタゴラスは死亡。
しくじりから、勉強する理由とは
ピタゴラスは、魔法・超能力・奇跡…科学をうまいこと使った。
「科学とは、解明された魔法のこと。今ある魔法を知ることを、勉強という。」
「勉強とは義務ではない。先人が解明した魔法を知る権利である。」
勉強で、大きな力を得ることができる。
ピタゴラスが旅をつづけた理由…それは、夢を叶えることができるから。
どんな魔法を手に入れて、どんな夢を叶えるか?
ピタゴラスからの教訓
書物に書かれた魔法を学び、新たな魔法を生み出す。