こんにちは。ぽっくる(@pocclelife)です。
先日のブログ記事では、胎動がなくなったことから産婦人科受診→緊急帝王切開での出産レポについて書きました。
→「重症新生児仮死で出産~胎動減少から緊急帝王切開までの出産レポ」
出産時トラブルがあったからか、私の胎盤は検査に出されていました。
今回は私の妊娠経過と、母子別々の入院生活、一か月検診時に聞いた胎盤検査結果について書いていきます。
改めて、妊娠出産って奇跡のできごとだなぁと感じます…。
妊婦検診異常なし
妊娠経過は順調だったし、特別リスクが高いような出産でもなく、きっと普通に産めるものだと思っていた私。
実際、胎動がなくなった前日(36週3日)には普通に妊婦検診を受けていたし、前駆陣痛らしきものも来ていて、医者から
「いい調子ですね」
「もうそろそろ産まれても大丈夫ですよ」
と、安心できる言葉をもらったばかりでした。
その翌日、まさかこんな形になってしまうなんて…と、出産後は落ち込むこともありました。
今赤ちゃんが元気だからこうしてブログも書いていられるけど、もし最悪の事態になっていたら、私は一生立ち直れなかったでしょう。
出産後の不安
出産直後は、あらゆる出来事のスピードに頭がついていけてなくて、「産んだ」という事実だけで喜びもあったのですが、
冷静に物事を考えられた2日目頃から、
「どうして私がこんなことになってしまったんだろう」「赤ちゃん大丈夫なの?」「重症仮死?」「脳出血のリスク?」「いつ退院できるかわからない?」「もしかして後遺症が残る?」
と、ぐるぐるネガティブなことで頭がいっぱいでした。
そして、入院生活中、赤ちゃんが別病院にいて時間を持て余していた私は、ネットで検索しまくっていました。
そうすると、みなさんお察しの通り、ネガティブな情報ばかり出てくるんですよね…
見なきゃいいことはわかっているんだけど、とにかくなぜこうなったのか、原因や事実が知りたくて、スマホから手が離せませんでした。
後遺症、感染症、脳性麻痺、脳出血…出てくる言葉は怖いものばかりで、さらにさらに落ち込んでいきました。
入院生活が苦痛
2日目以降、めちゃくちゃネガティブで精神不安定になっていた私。
3日目になり、ある事実に気がつきました。
「食事が部屋食だ…!!!」
そう、本来なら食事は病院の食堂で食べるはずなんです。
妊娠中、両親学級に来たときに院内見学をしていて、助産師さんが
「食事はここの食堂で食べることになります。同じ時期に出産したお母さん同士おしゃべりもはずみますよ^^」
なんて言っていました。
それが、私は自動的に部屋食になっていました…
病院の気遣いなんでしょうね。
確かに、無事に産んで赤ちゃんと同室で過ごしているお母さんたちと、赤ちゃんが無事なのかわからない、別々の病院で過ごしている私、
同じ食堂で食事なんてしていたら、絶対メンタルやられていました。
他のお母さんたちと顔を合わせたくなかったけど、なんだかその事実に気づいたとき、すごく悲しく感じました。
それから周りにも少し意識がいくようになって、外から聞こえる赤ちゃんの泣き声に、
「みんなは近くで赤ちゃんの泣き声が聞けていいな」「大事な時期に一緒にいられなかった」と、ネガティブになり、
入院スケジュールから沐浴指導が消されていたことにも気づいてまた悲しくなり、
「普通に産んであげられなかった」「苦しい思いをさせてしまった」と、赤ちゃんへの罪悪感が生まれ、
「前日検診だったんだから防げたんじゃないか?」「どうして気づいてもらえなかった?」と、勝手に病院不信感を持ち…
負の無限ループに陥りました。
早く病院を出て一人で引きこもりたいと思っていました。
医者に話を聞く
わからないことばかりで不安から抜け出せなかった私を見て、「気になるならちゃんと話をしたほうがいい」
と、旦那が担当医師を呼んで話をする機会をつくってくれました。
私が気になっていたことを全部話すと、親身になって話を聞いて事実について説明してくれました。
そのとき聞いた話では、
- 今のところ原因は不明
- 羊水が少ないとか胎盤がはがれていたとか、母体側に問題は見当たらない
- へその緒が絡まったりということもない
- 破水もしていなかった
- 羊水が濁っているとかもなかった
ということでした。
原因が何かと聞かれたら、おそらく「胎盤の機能低下」であるとしか言えない、と。
私から「次また妊娠することがあったら、また起こるかもしれないのか」「事前に何か気を付けることはできないのか」と聞きましたが、
原因がわからない以上、対策はできない。同じように胎動に気を付けるとか、そういうことしかできないと言われました。
また、私のほかにも似たような事例があったとのこと。
臨月で順調であったにもかかわらず、「胎動がない」と受診したときには手遅れだったこともあったそうです。
医師が言うには、「妊娠高血圧症」なども最近になってようやくわかったことであり、これだけ医療が進歩してもまだまだわからないことだらけだといいます。
妊娠出産って、本当に奇跡なんだな…と思いました。
私の胎盤は検査に出されているようで、1か月検診のときにその検査結果を聞けるということでした。
不安だったことを聞いてしっかり説明してもらえたことで、かなり心がスッキリしました。
胎盤の検査結果
無事に退院し、母親(私)の1か月検診の日。
子宮と帝王切開の傷を見てもらい、胎盤の検査結果を聞きました。
まず、胎盤の早期剥離が1,4%。
妊婦さんなら誰でも起こる可能性がある、「常位胎盤早期剝離」は聞いたことある方もいるかもしれません。
赤ちゃんが出てくるより先に胎盤がはがれてしまう、母子ともに危険な状態となる怖い病気です。
私の場合は胎盤が1,4%だけはがれていたようですが、胎盤剥離は30%までは耐えられるらしく、これは直接的な原因とは考えにくいとのこと。
そしてもう1点は、胎盤梗塞(たいばんこうそく)が辺縁系に見られたとのことでした。
脳梗塞や心筋梗塞は聞いたことありますよね。血管の詰まりが胎盤で起こっていたということです。
中心部ではなく、辺縁系(はじっこの方)で一部詰まりが見られたようで、これが原因で赤ちゃんに酸素が行き届かなかったのではないか…
絶対的な原因とは言い切れないけど、考えられるとしたらそれだろう、ということでした。
そして医師に、
「赤ちゃんが助かるギリギリのところだった」
と言われました。
自分の判断で一つの大切な命が揺れ動いていたかと思うと、本当に怖いし、命の奇跡を感じずにはいられません。
この1か月は現実に頭がついていけないことばかりで、かなり不安定な日々を過ごしていましたが、お世話になった病院には本当に感謝しています。
ベストな対応をしていただいたから今母子ともに元気に生きていられるし、不安解消できたからこそ、今安心して過ごせています。
昔だったら助かっていなかったですよね。
日本の周産期医療は世界トップクラスだと言われています。そんな環境で出産できたこと、本当に感謝しなければいけませんね。
赤ちゃんのその後については、また別記事で書いていきます。